目次
下田公園とは
静岡県下田市にある「下田公園」。元々は下田城のあった小高い丘にある公園で、市街地や太平洋を望む景勝地です。
歴史的な背景や、景色、季節の花など見どころ満載の観光スポットですが、中でも1番の見どころは初夏のあじさい! ここ下田公園は約15万株300万輪のあじさいが咲く日本一の群生地として知られています。
例年あじさいの見頃には「下田あじさい祭」が開催されます。祭では地場産品の販売や下田太鼓の実演といった催しが行われ、多くの地元民や観光客で賑わいます。
あじさいの見頃はいつ?
その年の気象状況などで開花時期は変動しますが、例年6月中に見頃を迎えます。
2024年は5月末頃から咲き始め、6月6日には5分咲き、6月10日に見頃となり、6月14日に最盛期を迎えました。
最新の開花状況は、下記の下田市観光協会のHPよりチェックしてみてください!
2025年「第54回 下田あじさい祭」の開催スケジュール
あじさいの時季に開催される下田あじさい祭は、例年6月いっぱい行われ、2024年は6月1日~30日までの開催でした。
2025年も同時期の開催となりますが、あじさいの開花状況は毎年変わるので要注意。行く前に公式サイトで開花状況をチェックしておきましょう。
園内は車での乗り入れができないため注意してください。臨時有料駐車場も開設されるので、そちらの利用がおすすめです。
時間:8:00~18:00(臨時有料駐車場の利用可能時間)
料金:なし
場所:下田公園(「伊豆急下田」駅よりバスで約10分)
下田あじさい祭の3つの魅力
あじさい祭の時季だけの下田公園の楽しみ方を3つ紹介します!
① あじさいの万華鏡!?花の絶景に酔いしれる
例年6月頃になると、東京ドーム約5個分の敷地に、300万輪ものあじさいが咲き誇ります。日本古来のガクアジサイ、ウズアジサイ、アナベルなど品種が豊富で、その数は100を超えるそう。白、青、紫、ピンクなど、色鮮やかな大輪の花が辺り地面に咲き、その光景は万華鏡のようだといわれてます。
写真撮影や休憩時間も含めて、所要時間は1時間ほど。1番の見どころである群生ポイントまでは徒歩15分ほどです。
下田城は標高70mの鵜島山頂に築かれた山城で、園内には防備のためにめぐらされた空堀なども残されています。
園内には、坂道や階段などアップダウンも多いので、歩きやすい靴で行くのがおすすめ。
歩行の困難な場合はカートの貸し出しあり。(10:00~15:00 晴れのみ運行)
② 下田富士と港町のコントラストが映える!
上の写真は、遊歩道の途中にある絶好のフォトスポット。あじさいの奥には下田港と町並み、おにぎりのような正三角形の山容をした「下田富士」をのぞめます。
③ 下田グルメも満喫できる!
下田あじさい祭期間中、園内にある「開国広場」では飲食のお店やあじさいの鉢植えを販売するお店が並びます。「あじさい茶屋」では、下田の名産である金目鯛を使ったコロッケ入りのキンコロそば、地元和菓子屋のあんこを使ったあじさいあんみつなどを提供しており、下田ならではの食を楽しめます。
下田公園にはあじさい以外の魅力も満載!
下田公園の満開のあじさいは1度は見てみたい風景ですが、実はそれ以外にもたくさんの魅力があります。
行きたいけど、あじさいの時季じゃないから迷う……という方でも楽しめる魅力を紹介します!
年間通して季節の花々が見られる
あじさいで有名な下田公園ですが、実は年間を通じてさまざまな花が見られます。
4月下旬〜6月中旬にはツツジ、6月初旬から6月下旬にはあじさい、12月初旬〜2月末までは椿と、季節ごとに違った花を楽しめます。
ペリー提督が来航した街ならでは!5月中旬に開催される「黒船祭」
自然を堪能できるキャンプ場
下田公園内にはキャンプ場もあり、自然に囲まれながらキャンプを楽しめます。
炊事場・トイレ・駐車場も完備で、クルマで5分ほどでホームセンターや商業施設もあるので初心者にもおすすめのキャンプ場です。
料金:(町内の人)1泊1張310円(町外の人)1泊1張630円
問い合わせ:農村環境改善センター 0178‐56‐5255
URL:https://www.town.oirase.aomori.jp/site/shimodakouentaiikusisetu/shimodakouen-kyanpujyou.html
公園内に点在する歴史的名所
下田公園は、元々下田城があった地でありながら、日米交流を象徴する場所でもあり、それらの歴史的な痕跡を残すスポットとなっています。
今では下田城はなくなっていますが、当時作られた櫓台の基礎や、敵の攻撃から身を守るために掘られた空堀などは今でも見ることができます。

また、下田開港100周年を記念して建てられた開国記念碑や、1979年(昭和54)の東京サミットで来日した第39代大統領ジミー・カーターの来訪記念碑などもあり、さまざまな日米交流の歴史にも触れることができます。
日本写真師の祖「下岡蓮杖」の碑と像
出典:PIXTA
日本写真師の祖といわれる下岡蓮杖が下田の生まれであることから、その偉業を称える記念碑が下田公園にあります。
下岡蓮杖とは、1856年(安政3)、米使ハリスの通訳であったヒュースケンという人物から写真術を学び、日本で初めての写真館を開設した人物。
写真館を開設した以降も、その生涯を通して多数の弟子を養成し、日本の写真文化の発展に寄与した人物として知られています。
海を一望できる3ヶ所の展望台
高台の下田湾と太平洋を望むロケーションにある下田公園には、お茶ヶ崎・志太ヶ浦・馬場ヶ崎の3ヶ所の展望台があります。
港の景色を見たり、水平線を見たりとそれぞれ違った海の景色を楽しめるスポットとなっています。
次ページでは、下田公園へ行った人の感想、アクセス情報、周辺スポット情報を紹介します!
下田公園へ行った人の感想は?
下田公園へ訪れた方はどのような印象を受けたのでしょうか? 皆さんの感想をチェックしてみましょう!
この公園は、テレビでも取り上げられており、この時期は「下田公園あじさい祭り」が開かれていました。園内は見事に園内に紫陽花が咲き乱れていました。下田公園は高台にあるため、下田港の眺望もよく見えます。散策ルートによっては下田海中水族館にも抜けられます。 出典:じゃらん
少し坂道を登りながら色々なアジサイが見れて良いですが、ご老人や足腰が弱い方にはキツいかもしれません。ですが、足腰弱い方用のゴーカートが走ってたので利用されると良いです。
駐車場は有料臨時駐車場(600円と500円)があります。周辺道路は駐車場待ちで渋滞してましたが、20分ほどで入場できました。
公園に入ってすぐの広場では食べ物屋さんやアジサイの販促などもしてますので、休憩もできます。雨天時は中止になるようなのでご注意下さい。 出典:じゃらん
あじさいはもちろんのこと、高台から見られる景色も好評のようでした。
ただ、敷地がかなり広く高低差もあるので、散策は意外とハードのよう。見たいポイントを定めて訪問するのが良さそうです。
下田公園の基本情報・アクセス
住所:静岡県下田市3-17(駐車場)
問い合わせ先:下田市役所 観光交流課(0558-22-3913)
アクセス:
【公共交通の場合】伊豆急行「伊豆急下田」駅より徒歩約20分
※あじさい祭り期間中は臨時バスが運行します。詳細はこちら。
【クルマの場合】新東名高速道路「長泉沼津」ICより約2時間
駐車場:約70台/1回600円
※あじさい祭期間中はペリー上陸記念碑前に臨時有料駐車場が開放されます。なお、下田公園内の車両乗り入れはできません。
URL:https://www.city.shimoda.shizuoka.jp/category/100100midokoro/110769.html
周辺のランチ・ディナー・カフェ情報
下田といえば、金目鯛の水揚げが日本一。金目鯛をはじめおいしい海鮮料理がいただける食事処や、開国の街ならではのレトロで趣のあるイタリアンなど、下田公園周辺にあるランチ&ディナーのお店を紹介します。
下田の海の幸をいただく贅沢ランチ「磯料理 辻」
昭和30年創業、海産物卸業が営業している食事処です。海の幸がメインで、お刺身御膳のような定食料理や、伊勢海老の鬼殻焼きや金目鯛のつや煮、アワビの踊焼きなど、一品料理も充実。ちょっと贅沢なコース料理もあります。2階の個室から下田港を一望できるロケーションの良さもポイント。
住所:静岡県下田市3-19-36
営業時間:
(ランチ)11:00~15:30(L.O.15:00)
(ディナー)17:30~21:30(L.O.20:30)
定休日:水曜日(祝日は営業。その代わり火または木曜が代休)
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より東海バス「海中水族館」行きに乗車−「海中水族館」バス停下車、徒歩約5分
駐車場:あり
石造りの洋館が目印「パスタと雑貨 ページワン」
ご夫婦2人で営業している、テーブルが3つだけの小さなイタリアンです。ペリーロード沿いに建ち、築150年の石造りの洋館を改装してオープンしました。
おいしいピザとパスタをいただけるお店で、中でもオリーブオイルでじっくり蒸し焼きにした蟹に濃厚なトマトクリームソースをからめた「渡り蟹のトマトクリームソース」が人気。
手作りケーキセットもあります。
住所:静岡県下田市3-14-30
営業時間:11:00~20:00
※夜は予約のみ(当日の17:30までに連絡)
定休日:水曜日・木曜日
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より徒歩約13分
駐車場:なし
地元の美味しい魚料理をいただく「開国厨房なみなみ」
下田の美味しい海鮮と地酒をいただくなら、開国厨房なみなみがおすすめ。趣向を凝らした個性的なメニューが魅力で、「魅惑の生ウニプリン」や、下田地金目鯛と伊豆牛ローストビーフを組み合わせた「豪華なみなみ丼」など、下田の幸が詰まった逸品料理がいただけます。
ディナーのみの営業で、カウンター8席と座敷20席。壁には昭和時代のポスターが貼られ、ひと昔前に戻ったような懐かしい雰囲気も味わえます。
住所:静岡県下田市3-3-26
営業時間:17:00〜23:00
定休日:不定休
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より徒歩約8分
駐車場:なし
三島由紀夫が愛したマドレーヌ「日新堂菓子店」
住所:静岡県下田市3-3-7
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜日
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より徒歩約10分
駐車場:なし
次ページでは、周辺のおすすめ観光スポットを紹介します!
ついでに寄りたい!周辺の観光スポット
「ペリーロード」幕末の面影を残すレトロな通り
幕末、黒船来航で有名なペリー提督一行が歩いたとされる「ペリーロード」。終点にある「了仙寺(りょうせんじ)」はペリーと日本全権の交渉場所となり、日米和親条約下田追加条約が締結されました。
道沿いには、白と黒の格子模様が目をひく「なまこ壁」や歴史を感じる建物が並び、古民家や洋館を利用したカフェやショップが人気です。
住所:静岡県下田市三丁目
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より徒歩約15分
駐車場:約30台/有料
「了仙寺」日本開国の歴史名所
ペリーと日本全権の交渉場所となった「了仙寺」。10日間におよぶ協議の末、1854年(嘉永7)6月17日に日米下田条約(日米和親条約付則13ヶ条)が結ばれました。このような歴史的背景から、了仙寺は日本開国の国指定史跡となっています。
参道から境内にかけてアメリカジャスミンが植樹されており、「ジャスミン寺」とも呼ばれています。例年5月中旬~下旬にかけて見頃を迎え、境内は100を超えるアメリカジャスミンの甘い香りに包まれます。
「Mobs(モッブス) 黒船ミュージアム」黒船来航時の歴史を伝える
日本で最初に開港した下田、その歴史を辿るミュージアムです。了仙寺の敷地内にあり、常設展示室では“日本人が見た外国、外国人が見た日本”という視点で、黒船来航時の歴史を紹介しています。企画展示室もあり、日本人が描いた黒船来航の絵巻物や肉筆画、当時の外交関係の資料、吉田松陰や高杉晋作・勝海舟・ジョン万次郎などの幕末の人物の書など、およそ3,000点にのぼる所蔵品の中から、テーマに合わせて展示しています。
入場料:大人500円、小中高生250円、シニア400円
休館日:12月24~26日
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より徒歩約10分
駐車場:約40台/有料(了仙寺)
公式HP:http://www.mobskurofune.com/
「下田海中水族館」イルカとの距離が近すぎる!迫力満点のショーは必見
自然の入り江を利用した海に浮かぶ水族館。ショーを観るだけでなく、入江の海でイルカと一緒に泳いだり、浜辺でイルカと触れ和えたりするイベントなど、下田海中水族館ならではの楽しみがあります。なかでも入江に設置されたステージで行われる「ワンダー・オーシャン」は、しぶきを浴びるほどの至近距離でイルカのジャンプを見ることができる珍しいショーです。
ほかにも、ペンギンやコツメカワウソ、アザラシといった人気者も顔を揃え、誰と行っても楽しめる水族館となっています。
住所:静岡県下田市3-12-12
営業時間:最新の情報はHPを確認してください
料金:(中学生以上)2,100円、(4歳~小学生)1,050円
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より東海バス「下田海中水族館」行き乗車−「海中水族館」バス停下車
駐車場:約200台/無料
「道の駅 開国下田みなと」ご当地バーガーを食べに行こう!
国道135号線沿いにあり、レストラン、ショッピング、ミュージアムが入っている道の駅。1階と2階が食事や買い物が楽しめるエリアで、地元魚介類が味わえる地魚回転寿司や、カリカリに揚げた金目鯛を挟んだご当地グルメ「下田バーガー」を提供するお店も入っています。
4階には珍しい「JGFAかじきミュージアム」があり、実物大のカジキが展示されているほか、例年下田で開催されるカジキ釣り大会の歴史などを紹介しています。
住所:静岡県下田市外ヶ岡1-1
営業時間:9:00~17:00 ※各店舗の営業時間はそれぞれ異なります
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より徒歩約10分
駐車場:約207台/無料
「下田ロープウェイ/寝姿展望台」手軽に絶景をみるならココ!
下田の町並みを一望できる「寝姿展望台」へは、麓から下田ロープウェイで約3分。ロープウェイは15分間隔で運行しています。
オーシャンビュー絶景は下田山景の1つで、快晴に恵まれた日には伊豆七島を見渡すことができます。
山頂には「THE ROYAL HOUSE(ザ・ロイヤルハウス)」というレストランがあります。店内の内装が特徴的で、伝統工芸での組子細工を取り入れた上品でおしゃれな空間。景色を見ながら食事やカフェを楽しめます。
住所:静岡県下田市東本郷1-3-2
営業時間:
(3月16日~10月15日)8:45~17:00
(10月16日~3月15日)8:45~16:45
料金:(中学生以上)1,250円、(小学生)620円
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田」駅より徒歩約1分
駐車場:約35台/無料
ペリーもやってきた下田で1泊しよう
開国の舞台となった下田市には、「ペリーロード」があり、往時を偲ばせるレトロな建物が並んでいて散策にもぴったり。1泊すればゆっくりと下田の街を散策できます。
蓮台寺温泉から温泉を引いてる宿が多く、下田市内にはペンションやオーシャンビューのホテルなど、さまざまなお宿がありますよ!
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見どころ満載の下田公園に行こう!
およそ300万輪のあじさい、開国の街らしい記念碑や海の絶景など、さまざまな魅力が詰まった下田公園。
あじさい祭や黒船祭などイベントも盛りだくさんなので、下田観光の際はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。