ペリーロードとは?
皆さんも日本史の授業でおそらく名前を聞いたことがある、幕末の”黒船来航”で知られるマシュー・ペリー。浦賀(神奈川県横須賀市)に上陸したペリーは、江戸幕府に開国を要求する大統領の国書を受け取らせます。
そして同年に「日米和親条約(※)」が締結され、1859年(安政6)に下田が開港。200年以上も続いた鎖国政策がついに崩れました。
※日米和親条約:
1854年、日本とアメリカが関係を結び、日本が開国するきっかけとなった条約。下田と函館の2つの港を開くこと、下田にアメリカの領事館を置くことを約束した。
ペリーが実際に歩いた道が「ペリーロード」!
条約を締結させたものの、交易に関して具体的な方針が定まっておらず、その取り決めをするためにペリーは下田へやってきます。
その際、ペリー提督一行が歩いたとされているのが、現在「ペリーロード」と呼ばれる道です。
ペリーロードは港から出発し、条約の交渉場所となった「了仙寺(りょうせんじ)」までの道のり。
平滑川(ひらなめがわ)沿って続く石畳の道には、江戸末期~大正時代に建造された建物が並び風情ある景観をつくりだしています。なまこ壁や伊豆石などさまざまな建築様式がみられ、フォトジェニックな散策を楽しめますよ。
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下田市内で1泊するのもおすすめ!
ペリーロードのある下田は伊豆半島の南端。日帰りで帰るには、ちょっと時間が足りないかも?
せっかくならば1泊して、温泉にじっくり浸かって、翌日に爪木崎や石廊崎といった景勝地を巡ってみるのがおすすめです。
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それではさっそく、ペリーロードの見どころを紹介していきます!
ペリーロードの見どころを紹介
ペリーロードにはどのような施設があるでしょう?江戸時代、ペリーにまつわる歴史あるお寺や文化財だけではありません。レトロなカフェやレストランもあり、ちょとした休憩にも便利です。
ペリー艦隊来航記念碑
ペリー艦隊の上陸地点に設置されている、ペリーのモニュメント。ここがペリーロードのはじまりです。記念碑の横に置かれているイカリは、アメリカ海軍により寄贈されたものです。
「ペリー艦隊来航記念碑」の基本情報
下田港内めぐり
ペリーが乗っていた黒船を模した「サスケハナ」による、下田港内を一巡りできる遊覧船ツアーがあります。春になり暖かくなると、カモメがやってきて「カモメの餌付け」を体験できますよ。
「下田港内めぐり」の基本情報
電話:0558-22-1151(伊豆クルーズ)
就航:毎日11便
所要時間:1周 約20分
運賃:大人1,250円 小人 630円
アクセス:伊豆急行「下田」駅から徒歩約15分
URL:http://www.izu-kamori.jp/izu-cruise/route/shimoda.html
旧澤村邸
1918年(大正7)に建てられた、なまこ壁が特徴の民家「下田市旧澤村邸」。下田市歴史的建造物指定されている、歴史的価値の高い建築物です。
館内は無料で見学できるほか、トイレも併設された無料休憩施設として開放されています。
「旧澤村邸」の基本情報
電話:0558-25-4600
アクセス:伊豆急行「下田」駅から徒歩約15分
ギャラリーアンドカフェ 草画房
大正3年に建てられた石造りの建物を利用した、「ギャラリーアンドカフェ 草画房(そうがぼう)」。和風を象徴するような趣ある店内には、季節を感じる花々や骨董品などが展示されています。
ドリンクは自家製の梅やしそを使ったジュースや、舌触りがまろやかな抹茶カプチーノなど。ケーキ類もあるため、散策の休憩スポットにもオススメです。
「草画房」の基本情報
電話:0558-27-1123
営業時間:11:00~17:00(土日と土日に続く祝日のみ営業、不定休)
アクセス:伊豆急行「下田」駅から徒歩約15分
URL:http://www.sogabo.com/
パスタと雑貨 ページワン
某テレビ番組でも取り上げられた、ペリーロードの人気店「パスタと雑貨 ページワン」。南伊豆で収穫された菜の花とゴルゴンゾーラや、モッツァレラ・グリエール・ゴルゴンゾーラ・パルミジャーノレッジャーノの4種のチーズを使用したショートパスタ、イタリアのパルマ産の生ハムがたっぷりのピッツァなど、本格派イタリアン料理が評判です。
「パスタと雑貨 ページワン」の基本情報
電話:0558-23-0292
営業時間:11:00〜20:00LO ※夜は時短営業の可能性あり
定休日:水、木曜 ※年末年始は無休
アクセス:伊豆急行「下田」駅から徒歩約15分
URL:http://shimoda100.com/restaurant/pageone/
長楽寺
長楽寺(ちょうらくじ)は、1854年(安政元)に日露和親条約(※)調印、翌年の日米和親条約の推准書の交換が行われた史跡です。
境内にある宝物館には、日露和親条約調印に関連する収蔵品や、吉田松陰の遺品などを展示しています。
※日露和親条約……ロシアとの国境が定まり、択捉、国後、歯舞、色丹は日本領として認められた。
「長楽寺(宝物館)」の基本情報
電話:0558-22-0731
開館時間:9:00~17:00
休館日:なし(年中無休)
アクセス:伊豆急行「下田」駅から徒歩約15分
URL:https://www.city.shimoda.shizuoka.jp/category/100100midokoro/110773.html
風待工房
趣ある古民家を利用したアンティークカフェ「風待工房(かざまちこうぼう)」。骨董品屋とカフェを兼任しているため、店内には骨董品がズラリと並んでいます。
お茶を楽しみつつ、歴史あるアンティークに触れてみてはいかがでしょうか?
「風待工房」の基本情報
電話:0558-23-3269
営業時間:10:00〜18:00
定休日:水曜
アクセス:伊豆急行「下田」駅、徒歩約13分
土藤商店
創業明治20年という歴史を誇る酒屋・土藤商店(つちとうしょうてん)。地酒はもちろん、アルコールの含まれていない「保命酒アイスキャンディ」も人気です。
店の向かいにある蔵はギャラリーになっており、明治時代から使われていた木やホーローの看板などが展示されています。
「土藤商店」の基本情報
電話:0558-22-0021
営業時間:(酒店)9:00〜20:00、(蔵ギャラリー)9:00〜18:00
定休日:無休
アクセス:伊豆急行「下田」駅より徒歩約12分
了仙寺
下田を観光するうえで欠かせないのが、冒頭でも紹介した了仙寺(りょうせんじ)。ペリーと日本全権の交渉場所となった場所で、日米下田条約が締結されました。
そんな歴史背景がある寺の別名は「ジャスミン寺」。約1,000株のアメリカジャスミン(ニオイバンマツリ)が植栽されており、例年5月に見頃を迎え「香りの花まつり」が開催されます。
「了仙寺」の基本情報
MoBS黒船ミュージアム
先ほど紹介した了仙寺の敷地内にあるのは、MoBS黒船ミュージアム。黒船にまつわる歴史書やペリーが書いた公文書など、開国の歴史をひも解く資料を多数所蔵・展示しています。
またミュージアムショップも併設されており、ペリー関連グッズやここでしか買えないオリジナルグッズなどが販売されています。
「MoBS黒船ミュージアム」の基本情報
電話:0558-22-2805
開館時間:8:30~17:00(入館は16:40まで)
休館日:12月24~26日
料金:大人500円、小中高生250円
アクセス:伊豆急行「下田」駅、徒歩約15分
URL:http://www.mobskurofune.com/
ペリーロード周辺のおすすめグルメ&カフェ
ペリーロード周辺には飲食店やカフェも数多くあります。ここでは下田名物の金目鯛や地元でも人気のカフェを紹介します。
市場の食堂 金目亭
金目鯛の水揚げ日本一の下田市魚市場。金目亭はその市場内にある食堂なので、金目鯛を食べたいという人はぜひ訪ねたい場所です。3種類の金目鯛がのった「金目三色丼」は必食。
朝7時からの朝食営業もあるので、市場の雰囲気を感じながらの朝ごはんにもおすすめです。
「市場の食堂 金目亭」の基本情報
電話:0558-22-6314
営業時間:7:00〜9:30(朝定食のみ)、11:00〜15:00LO
定休日:火曜
アクセス:伊豆急行「下田」駅から徒歩約10分
URL:http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/guide/kinmetei.html
cubstar
以前は東京の駒沢に店を構えていたという「Cubster(カブスター)」は、下田の地元民にも人気のカフェ。
自慢のカプチーノやボリュームたっぷりの食事を楽しめます。小さな店ですが、犬連れもOK。アットホームな雰囲気です。
「cubstar」の基本情報
電話:0558-27-3225
営業時間:11:00〜22:00
定休日:火曜
アクセス:伊豆急行「下田」駅、徒歩12分
下田周辺のおすすめホテルはどこ?
下田駅周辺にもホテルはありますが、せっかくであればオーシャンビューを満喫したいですよね。
ここでは温泉もあり、ファミリーやカップルなどのニーズに応えるおすすめのホテルを紹介します!
伊豆稲取温泉 稲取赤尾ホテル
出典:稲取赤尾ホテル
ペリーロードから車で約35分の場所にある「稲取赤尾ホテル」。大手口コミサイトの評価で常に高ランキングをキープしている人気のホテルです。
5種類の貸切露天風呂があり、どのお風呂もコンセプトが異なるため、館内で内湯めぐりを楽しむことができます。またお食事はホテルらしい満足の会席メニューに加え、オープンキッチンで板前が提供するおかわり可能のメイン料理を愉しめます。客室、大浴場、露天風呂から伊豆の海をのぞめ、景色と温泉の両方を堪能できます。
「伊豆稲取温泉 稲取赤尾ホテル」の基本情報
電話:0557-95-2222
情緒あふれるペリーロードで街並み散策を
江戸時代、ペリーが港から了仙寺まで歩いた道「ペリーロード」。伝統的な建築様式や街のレトロな外観が幕末の歴史を物語ります。
下田の歴史に触れてみたい人、下田の観光のついでに街歩きをしたい人には、ぜひペリーロードがおすすめです。地図を片手に散策をしてみませんか?
伊豆のおすすめ宿「稲取赤尾ホテル」
東伊豆町の稲取温泉にある「稲取赤尾ホテル」は太平洋をのぞむ高台に建ち、オーシャンビューの客室や露天風呂、さらに無料で入浴できる7つの貸切風呂が魅力の宿です。
お料理はホテルらしい満足の会席メニューに加え、オープンキッチンで板前が提供するおかわり可能のメイン料理と赤尾ホテルの新提案「ダイニング会席」が愉しめます。