目次
松崎町ってどんなところ?那賀川 田んぼ
松崎町は、伊豆半島の南西部に位置する小さな海辺の町。
あの大ヒット小説『世界の中心で、愛を叫ぶ』のドラマロケ地としても知られています。
そんな松崎町を象徴するのが、蔵の壁などでよく見られる黒と白の幾何学模様「なまこ壁」の建造物。現在190棟余り残っており、昔ながらの風情ある景観を保ち続けています。
ほかにも豊富な湯量が自慢の「温泉」、東日本では珍しい石積みの美しい棚田「石部の棚田」など、自然と歴史を楽しめるスポットがたくさんあります。
松崎町へのアクセス
<電車>
東海道新幹線『三島駅』から伊豆箱根鉄道に乗り換え、『修善寺駅』下車。東海バスで約100分。
伊豆急行『下田駅』から東海バスで約50分。
<車>
東名高速道路沼津I.C.から国道136号線経由で約120分。
<船>
清水港からフェリーで土肥港へ、約65分。土肥港からバス約40分
※フェリーの時刻表はこちら
今回はそんな、松崎町の観光スポットをご紹介します!
松崎町の観光スポット①伊豆の長八美術館(いずのちょうはちびじゅつかん)
松崎に来てまず訪れたいのは「伊豆の長八美術館」(いずのちょうはちびじゅつかん)。
松崎町出身の漆喰の名人、入江長八(いりえちょうはち)の※鏝絵(こてえ)作品が展示されています。漆喰とコテを使って仕立てられた独特な絵は、他の美術館にはあまり見られないものです。
作品の鑑賞だけでなく、漆喰鏝絵制作体験など、子供も大人も楽しめるコーナーが充実しています。思い出つくりにぜひ!
※鏝絵(こてえ)……漆喰を用いて作られたレリーフ。
基本情報
松崎町の観光スポット②伊那下神社(いなしもじんしゃ)
先ほどご紹介した長八美術館の隣にある「伊那下神社」。創建は平安時代とされていますが、正確な年代は不詳のようすです。
境内には、「親子イチョウ」を呼ばれる3本の大木があり、沖に出た船乗りたちが目印していたという言い伝えがあるほど。
そんなイチョウの木も見どころですが、実はこの神社に「奇妙な彫刻がある」という噂が……。
境内には、写真のような生き物や精霊をモチーフにした木造の彫刻作品が点在しています。※看板にある「神明水」は伊那下神社の湧き水のことで、飲めば長生きするという。
この木造彫刻たちは、宮司さんが朽ちて倒れた大木から神像を彫りだしたのが始まりだそう。訪れた人の心を和やかにしてくれる、ユニークな彫刻作品も必見です。
基本情報
松崎町の観光スポット③岩科学校(いわしながっこう)
国の重要文化財に指定されている岩科学校は、伊豆エリア最古の学校と言われています。
外観は「なまこ壁」を利用した社寺風建築ですが、バルコニーを取り入れるなど洋風の要素も入れており 、明治らしい和洋折衷のデザインが特徴的です。
見所はなんといっても2階・西側にある「鶴の間」。白と黒のシンプルな外観からは想像できない、真っ青な空に羽ばたく138羽の鶴を見ることができます。
描いたのは、先ほどご紹介した名工・入江長八。かつては客室や、作法や裁縫の授業で利用されたそうです。
基本情報
松崎町の観光スポット④牛原山展望台(うしばらやまてんぼうだい)
松崎町の南側にそびえる牛原山(標高は236m)。ドラマ版『世界の中心で、愛を叫ぶ』を見た方には印象深い場所かもしれません。牛原山展望台は、夜景の絶景スポットとしても人気で、展望台からは海と松崎町を一望できるほか、堂ヶ島の奇石や富士山が望めるようです。
景色が広くみえるのは展望台ですが、写真の紫陽花は見えません。紫陽花と景色は、展望台のすぐ近くにある東屋付近から楽しめます(紫陽花シーズンは6月)。
ちなみにドラマの紫陽花はセットで、放送終了後の反響を受けて植えられたそう。
基本情報
松崎町の観光スポット⑤松崎港・弁天島遊歩道
こちらもドラマ版『世界の中心で、愛を叫ぶ』のロケ地である松崎港。第1話にてヒロインが主人公に告白したシーン、病気で倒れてしまったシーンなど、物語が動き出す重要な場面で登場しました。
また、松崎港は釣り人にも人気の場所。トイレや食堂、夏は海水浴場など施設が充実しているので、ファミリーフィッシングにおすすめです。
海岸沿いを歩いていくと、陸続きになってる小島が見えていきます。松崎町のパワースポットとして人気の「弁天島」です。島を1周する遊歩道を、恋人同士で歩けば幸せになれると言われています。
また島の頂上には、厳島神社があります。女性の神様が祀られており、縁結びや子宝祈願などのご利益があるそう。ちなみに神社までの参道は99段の階段があるので、頑張ってください!
基本情報
駐車場:臨時駐車場(無料・夏季シーズン)
季節で行きたい!松崎の観光スポット3選
松崎町は、訪れる季節によってさまざまな表情をみせてくれます。今回は季節によって風景が変わる3つのスポットをご紹介します。
①【春】那賀川堤の桜(なかがわづつみのさくら)
春に訪れていただきたいのが、那賀川堤の桜。約6㎞にわたって続く桜並木の近くに、田んぼを使った花畑が現れます!
色とりどりの花畑と、鮮やかなピンク色の桜とのコラボレーションが絶景すぎると話題になっています。
また花畑の中にいるユニークな「リアルかかし」も観光客の目を楽しませてくれます。
開花期間中は夜桜が楽しめるようライトアップが行われ、昼夜でまったく違った風景を楽しめますよ(ライトアップは900m区間のみ)。
実際に行ってみたレポート記事もあるので、参考にどうぞ!
基本情報
▼伊豆の桜特集はこちら!
②【夏】松崎海水浴場
先ほどご紹介した弁天島がある松崎海水浴場。入り江にあるので、波も穏やか。しかも遠浅なので、ファミリーに人気の海水浴場です。
シャワーやトイレなど最低限の施設は揃っているほか、駐車場も100台ほど止めれる広さ。しかもすべて無料で利用できるのが嬉しいですよね!
海の家もあるのでランチは持参しなくても済みそう。海水浴シーズンはライフセイバーも常住しているので安心です!またすぐ近くには、ご紹介した「伊豆の長八美術館」などがあるので、観光も一緒に楽しめそうです。
基本情報※2017年情報・随時更新
③【冬】石部の棚田(いしぶのたなだ)
松崎町の景勝地として有名な石部の棚田。東日本では珍しい石積みの棚田で、目の前には青々しい駿河湾と、天気が良ければ富士山の姿を拝められます。
そんな石部は、石火とも呼ばれ、昔は火を燃やして海上交通の目印にするなど、火と密接な関わりのある地区でした。そんな古の慣習を現代風に復活させたのが、イルミネーションです。
日没とともに自動で点灯し、街灯のない暗闇の中からポツポツとゆらめく光が浮かび上がります。懐中電灯があると◎。
基本情報
開催期間:例年12月~2月
開催時間:例年16:30~21:00
『松崎』から東海バス「雲見入谷行き」に乗車(約15分)、『石部温泉』下車、徒歩41分
松崎町は日本らしい風景が広がるエリア
▼松崎町がある西伊豆エリアの観光スポット