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達磨山ってどんなところ?
伊豆半島の北西部、沼津市と伊豆市の境にそびえる達磨山(だるまやま)。『日本百名山』で知られる天城山と共に、伊豆を代表する大型火山の1つです。
標高982mほどの低山。階段のアップダウンは続くものの、登山道は整備されており歩きやすいです。
そして何より! 遮るものがないパノラマ展望が気持ちいい!
富士山や駿河湾、天城山や伊豆半島をのぞむ絶景が楽しめます。クマザサの稜線を歩けば吹き付ける風が心地いい。
登山口までは、最寄りの伊豆箱根鉄道「修善寺」駅よりバス1本でアクセスできます。小京都とも呼ばれる修善寺温泉や伊豆長岡温泉も近くにあるため、観光も含めて1泊2日でプランを練るのもオススメですよ!
今回は初心者向けのコースを紹介
今回は「だるま山高原レストハウス」を起点とし、「金冠山(きんかんざん)」と「小達磨山」を経由する登山コースを歩きました。
標高差も少なく、登山道も整備されていて安心。登山経験の少ない初心者でも歩きやすく、かつ富士山を望むパノラマビューを楽しめる絶景のコースです。
【スタート】だるま山高原レストハウス
↓約35分
達磨山と金冠山の分岐
↓約5分
金冠山(寄らなくてもOK)
↓約5分
達磨山と金冠山の分岐(戻ってくる)
↓約10分
戸田峠
↓約25分
小達磨山
↓約40分
【ゴール】達磨山
☆金冠山を登らずに達磨山を目指すのもアリ。
☆復路は「戸田峠」からバスに乗ってだるま山高原レストハウスに戻るのもアリ。
もちろん登山に適した服装、水分や行動食などの準備は必須。とくに木陰のない稜線歩きが多いため、夏場に限らず熱中症対策は必須です。
登山口までのアクセス
公共交通の場合
【最寄り駅まで】
JR「三島」駅で下車し、伊豆箱根鉄道「三島」駅の乗換口へー伊豆箱根鉄道に乗車(約32分)ー終点「修善寺」駅で下車
【登山口まで】
「修善寺」駅より東海バスに乗車(約30分)ー「だるま山高原レストハウス」バス停下車、徒歩すぐ
クルマの場合
東名高速道路「沼津」ICまたは新東名高速道路「沼津長泉」ICより、伊豆縦貫道・伊豆中央道(有料)を経て、修善寺道路(有料)「修善寺」ICを下り県道18号線の戸田峠方面-西伊豆スカイラインを進むと右手にだるま山高原レストハウス(約60分)
料金:無料
台数:50台
トイレ:あり
自動販売機:あり
売店:あり[4月~9月]10:00~17:00(L.O.16:30)[10月~3月]10:00~16:30(L.O.16:00)
HP:https://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2909
※休館日は上記HPを確認してください。
だるま山高原レストハウス~分岐~金冠山
登山口は、だるま山高原レストハウスより100mほど離れた場所にあります。だるま山高原レストハウスを背に右へ進んでください。
登山道入口
車に注意しながら県道18号線沿いを進むと、ほどなく写真上の標識と階段が見えてきます。
登山道はよく整備されており、平坦で歩きやすいです。
道が開けているため、開放感がすごい!
ほとんど木陰がないため、熱中症対策は必須。
所々に標識が立っているのと、ほぼ1本道なので道に迷う確率はかなり低いと思います。
とはいえ分岐点はありますし、登山地図は必ず持参しましょう!
正面に見える鉄塔が建つ場所が金冠山です。
達磨山と金冠山の分岐点
分岐点に到着。先に達磨山を目指して、金冠山は体力と時間があれば帰りに寄ってみるのもアリ。
金冠山は分岐点から山頂まで、徒歩5~7分ほど。急な階段が続きます。
金冠山山頂!富士山と駿河湾の絶景ビュー!
金冠山(標高816m)山頂です。広くはないですが、数人が休憩できるスペースはあります。
富士山と駿河湾、沼津市の町並みが一望できます。
分岐~戸田峠~小達磨山
金冠山山頂からさきほどの分岐点まで戻り、今度は達磨山方面へ。
アスファルトで舗装された平らな道です。ゆるやかな下り坂を進みます。
坂を下ると、県道18号線と西伊豆スカイラインの合流地点(戸田峠)に出ます。
戸田峠(へだとうげ)
車に注意して道路を横断します。
登山口の入口には、登山届を入れるポストがありました。
とにかく長~い階段が続く
戸田峠から先は、急な階段が続きます。
前半の階段をのぼりきると平らな道が現れます。束の間のやすらぎ……。
所々視界が開け、眼下に御浜岬(みはまみさき)に囲まれた戸田港をのぞめます。深海魚やタカアシガニが水揚げされ、港周辺には戸田温泉あり!
平坦な道が途切れ、再び長~い階段です。
後ろを振り向けば富士山!
階段の途中で振り返ると、金冠山と富士山がのぞめました。
小達磨山山頂
小達磨山山頂に到着! こちらは展望もなく、座って休憩できるスペースはありません。
小達磨山山頂~達磨山
小達磨山山頂から階段を降りていくと、クマザサが広がる稜線に出ます。正面に蛇行する西伊豆スカイラインと達磨山が見えてきました。
達磨山の登山口まで、西伊豆スカイライン沿いを歩きます。車に十分注意してください。
達磨山登山口
達磨山の登山口に到着!
整備された階段をのぼっていきます。木陰が一切ないので、夏の登山は厳しそうです。
山肌はクマザサ一色。視界を遮るものがなく、開放感抜群の稜線歩きを楽しめます。
戸田港と駿河湾が見えました。
山頂直下の階段がキツイ
達磨山山頂までは、写真のような長~い階段が続きます。今回の行程で1番の踏ん張りどころ。
キツイ階段をのぼりきると、絶景のご褒美が待っています。
達磨山山頂
達磨山山頂に到着! 広くはないですが、腰をかけられる岩場もあり休憩できます。
山頂からのぞむ富士山と駿河湾。
帰りは、来た道を引き返し「だるま山高原レストハウス」まで戻るか、途中の「戸田峠」バス停から東海バスに乗り修善寺駅に戻るのも手です。
軽食販売あり!「だるま山高原レストハウス」で富士山を眺めながら休憩しよう
だるま山高原レストハウスは店内とテラス席もあり、バスの待ち時間を過ごすのにおすすめです。
だるま山高原オリジナルの黒米ソフトクリームをはじめ、うどんやカレーなどの食事もあります。
テラス席からも、富士山と駿河湾をのぞめます。
達磨山に行くなら、熱中症対策は万全に!
最寄り駅から登山口までバス1本で行くことができ、登山道も整備され眺望も優れている達磨山。
ただし木陰が少ないため、とくに日差しが強い春~秋にかけて熱中症対策は必須です。だるま山高原レストハウスに自動販売機があるので、登前に必ず水分や塩分を吸収できる飲み物を用意しておきましょう!
※この記事で使用している写真は、2023年3月に撮影したものです。