MOA美術館とは?
MOA美術館は、1982年(昭和57)に開館した熱海市にある美術館で、国宝や重要文化財など、貴重な美術品が多く展示されています。
展示品はもちろんのこと、美術館自体も芸術的な造りとなっていて、カップルやシニアの方にも人気の高い観光スポットです。
館内は、世界を舞台に活躍する現代美術作家の杉本博司氏と建築家の榊田倫之氏が共に主宰する「新素材研究所」が手掛けています。
MOA美術館の歴史
MOA美術館の創立者は岡田茂吉という人物で、前半生を実業家として後半生を宗教家として過ごしたとされています。
岡田茂吉は、画家を志して、東京美術学校(現・東京芸術大学美術学部)に入学するも、眼の疾患により中途退学。
疾患から回復したのちに工芸技法を習得し、婦人装身具の意匠考案・販売事業を手掛け、博覧会で高い評価を受けるなど、青年実業家としての地位を確立した人物です。
しかし、身内の不幸や関東大震災、世界恐慌で事業が傾くなど数々の苦悩を経験し、その後は哲学・思想・宗教の研究に没頭していきます。
研究を通して、「優れた美術品は人間の本質に働きかけ、健全な社会を形成する」という考えを持つようになり、病気や貧困、紛争を克服した理想世界の実現を目指し、芸術を体験できる施設を創りたいと思ったことから、MOA美術館の創設にいたりました。
MOA美術館を鑑賞する所要時間はどのくらい?
MOA美術館には多くの展示品があり、館内もかなり広いので、見ごたえたっぷり。
そのため、どのくらいで見て回れるのかも気になるところですよね。
実際に訪れた人のクチコミによると、滞在時間は約1時間〜3時間のよう。美術館は見方によって大きく滞在時間が変わるため一概には言えなそうです。
ただ、自分の見方で時間を調整できる分、旅行計画には組み込みやすいスポットです。
MOA美術館のアクセス情報
住所:静岡県熱海市桃山町26-2
電話番号:0557-84-2511
営業時間:9:30~16:30(最終入館16:00)
料金:一般1,600円、高大生1,000円、中学生以下無料、シニア(65歳以上)1,400円、障がい者800円
アクセス:
【公共交通の場合】JR東海道本線「熱海」駅-東海バス「MOA美術館」行き乗車-「MOA美術館」バス停下車すぐ
【クルマの場合】JR東海道本線「熱海」駅より約5分
駐車場:200台/無料
MOA美術館の魅力
魅力①貴重な展示品
MOA美術館は、国宝・重要文化財・重要美術品など多くの歴史的に貴重な価値を持つ芸術品を所蔵しています。
芸術品以外にも、豊臣秀吉が造ったとされる黄金の茶室を再現したものなど、豪華な展示品もあり見どころ満載です。
魅力②美しい庭園
MOA美術館の魅力は、美術品だけでなく、美しい日本庭園にも。
広々とした自然豊かな庭園の中には、日本食や和菓子が味わえる茶室、豊臣秀吉の重臣であった片桐且元が使用していた宿舎の正門などがあり散策を楽しめます。
また、紅葉の名所としても知られており、四季折々の美しさも感じることができます。
魅力③まるでアートのような館内
世界6カ国から集めた大理石が床に敷かれた直径20メートルの円形ホールでは、プロジェクションマッピングにより巨大な万華鏡が天井に映し出されています。
この作品は、日本を代表する万華鏡作家の依田満・百合子夫妻によって制作されました。
魅力④それぞれに特徴のある5箇所の食事処
魅力⑤イベントと展覧会
館内2階にある能楽堂は、檜皮葺き・入母屋造りの屋根に、総檜造りの能舞台。
定期的に伝統芸能の公演や、クラシックコンサートなどが開催されています。
また、期間限定で開催されている展示会も見逃せません。
国宝「紅白梅図屏風」の期間限定展示や、「7人の人間国宝展」などめったに見られない美術品を鑑賞できます。
・熱海座 坂東玉三郎 能楽堂特別舞踊公演/開催日:11月4日(土)〜7日(火)
・MOA美術館ナイトミュージアム2023 Part1 夏×北斎×花火/開催日:8月25日(金)
・【外国人向けプログラム】MOA美術館で日本文化を体験しよう!ー生け花ー/開催日:8月19日(土)〜20日(日)
・井上涼さんが作った「志野茶碗 銘 A」でお抹茶体験/開催日:8月11日(金)〜16日(水)
・びじゅチューン!ライブ2023 in 能楽堂/開催日:8月12日(土)
・夏休み能楽教室2023ー体験・講座と鑑賞ー/開催日:7月31日(月)
・演能会 春公演 秋公演/開催日:5月13日(土)
MOA美術館へ行った人の感想は?
MOA美術館へ訪れた方のはどのような印象を受けたのでしょうか? 皆さんの感想をチェックしてみましょう!
展示品もさる事ながら、学芸員さん達手作りでおもてなしをしている事に感動!館内には食事処もあり、純日本的で良かったです。今回はお蕎麦屋さんを利用しましたが、次回はお抹茶をゆっくり頂き景色を楽しみたいと思っています。 出典:じゃらん
館内は広く、長いエレベーターで上るのも圧巻でした。展示を観た後の、海を眺める景色も素晴らしいし、庭園を歩き、美味しいお蕎麦を食べたのも、良い思い出になりました。 出典:じゃらん
美術館の1番の見どころである展示品や、まるでアートのような館内そのものも高評価でした。他にも、学芸員さんのおもてなしや食事が楽しめる点も高く評価されていました。
おすすめの周辺スポット
MOA美術館とあわせて行きたい熱海の観光スポットを紹介します!
もっと熱海の観光スポットを知りたいという方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、旅行計画の参考にしてくださいね。
熱海サンビーチ
熱海駅からほど近い「熱海サンビーチ」。
夏は海水浴場、夜にはライトアップなどさまざまな楽しみ方ができる、熱海の代表的な観光スポットです。
住所:静岡県熱海市東海岸町
ライトアップ時間:日没~22:00
休業日:花火大会打ち上げ日
アクセス:
【公共交通の場合】JR東海道本線「熱海」駅-東海バス「春日町」バス停より「ひばりヶ丘」行き乗車-「サンビーチ」バス停下車、徒歩約1分
【クルマの場合】JR東海道本線「熱海」駅より約7分
熱海駅前平和通り商店街
熱海駅前のグルメスポット「平和通り商店街」。
名物の海鮮が食べられる飲食店から、温泉まんじゅうやスイーツなどの食べ歩きグルメまで揃っているので、そのときの気分で好きな食べ物を選べておすすめです。
MOA美術館に貴重な芸術品を見に行こう!
MOA美術館は、貴重な美術品を鑑賞したり、幻想的な雰囲気を味わえるおすすめの観光スポットです。
イベントや展示会、食事処など美術鑑賞以外の楽しみも満載なので、熱海に行く際は是非訪れてみてはいかがでしょうか。