金目鯛(キンメダイ)とは
金目鯛(キンメダイ)とは、キンメダイ目・キンメダイ科に属する深海魚。煮物や刺身でおいしく食べられるため、伊豆だけでなく全国的に人気の魚です。高級料亭で食べることができたり、伊豆周辺のお宿では目玉の食材として扱われることもあります。
金目鯛の特徴
平べったい体に、顔の4割ほどを占める「大きな目」がチャーミングな魚。大型のものでは50センチを超えることもあります。大型であるほど赤みが強く、小型は赤みが弱いとも言われています。
金目鯛の名前の由来
キンメダイの名前は、瞳の奥にある金色の「タペータム」に由来しています。このタペータムは反射層の役割を担っており、少ない光を集め、深海でもエサを捕食することができます。
金目鯛の英語表記
金目鯛は英語で「Red snapper」などと呼ばれます。(生物学名は「Splendid alfonsino」)ちなみに、海外からの観光客が多いお店では、ローマ字で「KINMEDAI」と表記されていることもあります。
金目鯛はタイの仲間ではない?
目が金色で、体も赤いことからキンメダイと呼ばれていますが、実は「タイ」の仲間ではありません。(タイはスズキ亜目タイ科であり、キンメダイはキンメダイ目キンメダイ科)味わいもタイの淡泊な味とは異なり、脂がのっていることが多いです。
金目鯛の種類
主に流通しているキンメダイには、3つの種類があります。(キンメダイ・ナンヨウキンメ・フウセンキンメ)日本で食べられているのは、キンメダイとナンヨウキンメの2種類であることが多い。フウセンキンメは流通量が少ない種類のため、あまり見かけることはありません。
金目鯛はどこで獲れる?
日本では、北海道の釧路~土佐湾の太平洋沿岸と広い範囲に棲息しています。主な産地は、静岡県・千葉県・神奈川県・高知県など。もともとは関東近郊の千葉県、伊豆半島、伊豆諸島に多く、関東地方を代表する魚として知られていたそうです。
金目鯛の旬は?
金目鯛の旬は冬。もっとも脂がのっていて、おいしい時期であると言われています。しかし、冬は荒天になることが多く、漁獲が安定しません。そのうえ、扱う漁師も減少しているのが現状。キンメダイが高級食材として扱われるのは、そんな理由があったりもします。
金目鯛を食べたくても妊娠中は注意!
キンメダイはとってもおいしい魚。ですが、妊娠中の方は要注意。実はキンメダイの体内に含まれる微量の水銀に注意が必要なのです。(厚生労働省では、「妊婦が摂取量を注意すべき魚介類」の一つとしてキンメダイを挙げています。)詳しくは、厚生労働省の資料をご確認ください。
金目鯛(キンメダイ)のおいしい食べ方
キンメダイは適度に脂がのっており、どんな料理とも相性の良い魚。ここでは、キンメダイの調理法についてご紹介します。
金目鯛の煮つけ
キンメダイを代表する調理法。みりん、酒、砂糖、醤油などを使い、少しこってりと仕上げるのがコツ。湯通し、鱗を完全にとりさるなど、下処理も忘れずにおこないましょう。
金目鯛の刺身
刺身はキンメダイを全国的に知らしめるきっかけとなった、食べ方であると言われています。(昔は煮つけによる食べ方がほとんであった)脂がのっているほど、美味とされており、豊かな味わいを楽しめる調理法です。
金目鯛のしゃぶしゃぶ
昆布だしに、サッとくぐしていただくしゃぶしゃぶ。刺身よりも食べやすく感じる方もいます。ポン酢につけて、さっぱりといただける食べ方です。
金目鯛の塩焼き
シンプル・イズ・ベストな食べ方。キンメダイは全体に脂がのっているため、焼いても身が硬くなりすぎないのが特徴。パリっと焼けた、皮までおいしくいただけます。
金目鯛(キンメダイ)と伊豆について
伊豆の名物といば、キンメダイと言われるほど。それもそのはず。実は伊豆下田は「水揚げ量」、伊豆稲取は「漁獲量」でそれぞれ日本一です。特に稲取で獲れたキンメダイは、「地キンメ」「稲取キンメ」などと呼ばれ、脂のノリが極上であることで知られています。
稲取キンメの旬は5月末~8月にも
実は6月以降に、「稲取キンメ」は最高のシーズンを迎えます。一般的な旬は冬と言われていますが、ちょうどこの時期は産卵期にあたり、全身に脂の乗っているキンメダイが獲れるそうです。寒い時期には味わうことのできない、「とろけるような身質」を食してみてはいかがでしょうか?
金目鯛(キンメダイ)がおいしい伊豆の宿5選
キンメダイを味わうなら、伊豆が一番。特産品ということもあり、周辺にはキンメダイを堪能することのできる、飲食店が多数あります。でも、せっかく伊豆に訪れるなら日帰りではなく、宿を利用されてはいかがでしょうか?絶景温泉とおいしいキンメダイの組み合わせに、癒されること間違いなしです。
稲取温泉 赤尾ホテル 海諷廊
絶景を見ながら温泉に浸れる露天風呂や、6種類にも及ぶ無料貸切温泉などが魅力の宿「赤尾ホテル」。ライブキッチンに拘ったバイキングなど、温泉だけでなく食事も人気の理由。稲取港で仕入れた、新鮮な海の幸をいただくことできます。
赤尾ホテルの詳しい情報はこちら
■伊豆稲取温泉 貸切風呂の宿 赤尾ホテル 海諷廊
〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1050
TEL:0557-95-2222
▼赤尾ホテルについて詳しくご紹介している記事です。
稲取銀水荘
銀水荘は伊豆半島の海岸線を見ることができる、「オーションビューの露天風呂」が特徴。露天風呂は滞在中、どの時間でも利用できるのがうれしいところです。絶品のキンメダイ料理も、もちろん味わうことができます。
稲取銀水荘の詳しい情報はこちら
■稲取銀水荘
〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1624-1
TEL:0557-95-2211
食べるお宿 浜の湯
拘りのつまった、キンメダイ料理を食べたい方は「浜の湯」がおすすめです。新鮮度を保つため、徹底的な管理をされたキンメダイを味わうことができます。なかでも、稲取漁師が食している料理を再現した「煮つけ」は評判の逸品です。
浜の湯の詳しい情報はこちら
■食べるお宿 浜の湯
〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1017
TEL:0557-95-2151
心湯の宿 SAZANA
アジアンテイストが女性からの支持が高い宿。和室はもちろんのこと、猫足バスタブ付きの「ハリウッドツインルーム」なども用意されています。客室階ごとに雰囲気が異なる部屋を用意するなど、細かな気配りがうれしい宿です。
心湯の宿 SAZANAの詳しい情報はこちら
■心湯の宿 SAZANA
〒413‐0411
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1594‐1
TEL:0577-95-1122
味の宿 喜久多
「味の宿 喜久多」はその名の通り、料理が好評のお宿。お部屋食の確約もできるため、ご家族の方も安心して利用することができます。極上の地魚舟盛をいただけるコースもあり、その日にとれた新鮮なキンメダイをいただくことができます。
味の宿 喜久多の詳しい情報はこちら
■味の宿 喜久多
〒413‐0411
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1568
TEL:0577-95-2537
金目鯛は伊豆を代表する食材
今回は「キンメダイの特徴と伊豆」についてお届けしました。どんな料理とも相性が良く、美味しくいただける魚です。そして一流の料理人が腕を振るうことにより、キンメダイの味わいをより一層深いものにしてくれます。ぜひ、皆さんも温泉と併せて、伊豆の特産を堪能してみてはいかがでしょうか?
▼その他、伊豆稲取周辺の宿泊施設や観光情報をご紹介しています。