河津七滝(かわづななだる)ってどんなところ?
都心から特急「踊り子号」で、およそ2時間半。2~3月に見頃を迎える、河津桜が有名な河津町に「河津七滝(かわづななだる)」があります。
河津七滝とはその名前の通り、7つの滝の総称です。
ちなみに河津では滝を「たき」とは読みません。
水が垂れるという意味で、垂水(たるみ)と呼んでいたらしく、今でも七滝を「ななだる」と読みます。
「滝」と聞くと、山奥でアクセスが大変なイメージがありますが、河津駅から車で15分ほど。バスを使用しても25分ほどでたどり着きます。
遊歩道もしっかり整備されており、七滝すべてをめぐるハイキングコースが整備されています。
片道約50分、ゆっくり見て回ると所要時間は2時間ほどです。
紅葉シーズンはお祭りも開催!
河津七滝は伊豆を代表する紅葉スポットでもあります。見ごろは11月下旬~12月上旬。
その時期には河津町内で「伊豆天城路 河津秋まつり」が開催されるので、合わせてチェックしてみてください。
個性あふれる7つの滝。その違いや特徴を紹介!
一言で「七滝」といっても、それぞれ大きさや特徴が異なります。その違いを知っていると、鑑賞する際にも見るポイントがわかって楽しいですよ。
①大滝(おおだる)|その名の通り最大の滝!
7つの滝のうち、最も規模が大きい「大滝」。落差はおよそ30メートル、ビルで言えば7~8階建てくらいになります。
台風の影響で道が崩れ、つい最近まで河津七滝のうち「大滝」の除く6つの滝までしか見ることができませんでした。
それが2017年の夏にようやく遊歩道が復活し、現在は見学することができます。
②出合滝(であいだる)|恋愛成就を願うならここで!
2つの川の流れが出会うことから名付けられた「出合滝」。
近くには、恋愛成就の神様とされる出合弁財天の像があり、ハートの型の絵馬があります。
滝の高さ約2メートル、幅約2メートルの小さな滝です。
③かに滝(かにだる)|ゴツゴツした岩が特徴
水流を挟んだゴツゴツした岩肌が、まるでカニの甲羅のようだということからその名がついた「かに滝」。
高さ約2メートル、幅約1メートルの小さな滝です。
④初景滝(しょけいだる)|伊豆の踊子像が滝に映える
滝をバックに並ぶ「伊豆の踊子像」が特徴の初景滝です。高さ約10メートル、幅7メートル。
紅葉シーズンはここで「滝祭り」が開催され、猪鍋、滝酒が振る舞われるそうです。
⑤蛇滝(へびだる)|曲りくねる蛇を思わせる滝
玄武岩の模様が蛇のうろこに見えることから名付けられた「蛇滝」。
そんな岩肌を長細い水流がくねくねと曲がり、滝となって落ちていく様は蛇そのもの。高さ3メートル、幅2メートル。
⑥海老滝(えびだる)|唯一地層が異なる滝
白く流れる水流がえびの尻尾に見えることから名付けられた「海老滝」。
この海老滝のみ、岩肌がつるりとしています。
これは伊豆がまだ海底火山だったころの地層で、七滝の中でも海老滝のみでみられます。
滝の高さは約5メートル、幅約3メートル。
⑦釜滝(かまだる)|柱状節理がよく観察できる
「釜滝」は河津七滝の最上流にあります。
滝つぼが、釜の底に似ていることから名付けられたそうです。
高さは約22メートル、幅3メートル。
釜滝からは、河津七滝の特徴ともいえる「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる岩がよくみえます。
柱状節理とは、およそ2万5千年前に噴火した溶岩が冷えて固まってできた地層のこと。
「海老滝」以外の滝は、すべて柱状節理にかかっています。
滝を見ながら露天風呂。贅沢に楽しもう!
河津七滝をもっと楽しめる場所があります。それは、映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地としても有名な老舗旅館「大滝温泉 天城荘」。大滝を眺めながら入れる絶景露天風呂がウリで、全国から観光客が足を運びます(露天風呂は水着着用・レンタル有)。日帰り・宿泊どちらも可能です。
電話:0558-35-7711(代表)
日帰り入浴:11:00~最終入場18:00
料金:大人2,500円、小学生2,000円、未就学児1,250円(フェイスタオル、バスタオル、水着レンタル付き)
「大滝温泉 天城荘」の評判は?
日曜日宿泊にしたので、宿泊者もほどよい感じで、ゆっくりゆったりと過ごせました。部屋の露天風呂も夜に朝に楽しめて、お料理も美味しく、満足出来ました。
女将さんから、大滝に朝日がさすと虹がかかって綺麗と教えていただき、虹のかかった大滝も見られて、いい旅になりました。おすすめです。(出典:じゃらん)
「露天風呂が最高!」という口コミが多く見受けられました。高さ30メートルの滝を眺めながら入れる温泉は、国内でも「天城荘」だけではないでしょうか。
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マイナスイオンあふれる河津七滝でリフレッシュ!
河津七滝は、およそ2万5千年前の火山噴火によってつくられた自然のアート。メインは滝ですが、所々に見られる溶岩流の爪痕も必見です。
伊豆半島ジオパークのジオサイトにも指定されており、伊豆の自然を体感できるスポットですよ。
河津七滝へのアクセス
【公共交通の場合】
伊豆急行線「河津」駅より「修善寺方面行き」バスに乗車−「水垂」バス停下車
【クルマの場合】
東名道「沼津」IC−国道136号−国道414号−河津七滝
駐車場:七滝観光センター無料駐車場、水垂バス停下無料駐車場
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